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千葉県長生村

この村の人や
自然とめぐり逢って
家族がぎゅっとひとつに
なれた気がする

Interview with 相原 隆司さん
   智子さん
古民家カフェ経営

東京で7年半のカフェ経営ののち、2017年に長生村に移住。野菜薬膳カフェ『fato.』を開店。 長生村で農業もはじめ、自家栽培した新鮮野菜がメニューを飾る。 奥様は漢方養生士・薬膳マイスターでもある。

「この村に来て、人生ではじめて流れ星を見たんですよ。」と語る相原さん一家の後ろには、今にも寝そべりたくなる座敷が広がる。東京・練馬区でカフェを経営していた相原さん夫妻は、友人の誘いで長生村にある古民家を改装し、カフェを経営することに。夫婦ともにサーフィンが趣味だったこともあり、ふたつ返事で息子の希威(のい)くんを連れての移住を決めた。

「この古民家は築100年と聞きましたが、日当たりも風通しもよく快適そのもの。昔の職人はこの土地を理解して建物を建てたんだな、と感心します。」 2017年のオープン以来、東京時代の常連さんが追いかけてきたり、東京のカフェ仲間たちとコラボイベントを開催したり、長生村に新しい風を吹き込んでいる。

「ただいまー! 遊んでくるねー」と昭和の子どもさながら、ランドセルを置いてすぐに出かけてしまった希威くん。「転校することになったのでとても心配しましたけど、最初に大家さんと仲良くなったり、学校の友だちを放課後に連れて帰ってきました。私たち夫婦とこの村の距離を縮めてくれたのは、間違いなく息子ですね。」と微笑む智子さん。「それほど不安はありませんでしたが、東京にいた頃より、家族がぎゅっと近づいてひとつになれた気がしています。東京では逆風が吹いても意地でも前に進まなきゃ!って感じでしたけど、ここに来たら、風の吹くまま無理せず生きるのもいいな、それが人生だなって思えるようになりました。」と隆司さん。店名の『fato.』の意味は“めぐり逢い”。村と家族がめぐり逢って、どんな未来を描くのだろう。

fato.

相原さん夫妻が営む古民家カフェ。コンセプトは「野菜薬膳」。目にも美しく、体にもやさしいヘルシーメニューが話題。 www.facebook.com/fatocafe