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千葉県長生村

自分が見たい景色のなかで
子どもを育み
人と人との
ほどよい距離感のなかで暮らす

Interview with 宇井 英喜さん
ガーデンデザイナー

京都造形芸術大学ランドスケープ学科卒業。宅地建物取引士。財団法人 千葉県地域整備協会にて県営駐車場及び、県立公園の計画・管理業務に携わる。ウッディハマー(横浜一雄師)にて現場施工、現場監督として修行。

造園という仕事を通して、素晴らしい風景を生み出してきた宇井さん。昔から移住に関心があり、地方自治体主催の移住体験にも参加した経験があるという。移住先は長野や北海道をイメージしていたが、本気で移住するなら子どもが小学校に入る前にと意を決し、この村にやって来た。

「実は、10年限定と思って来たんです。でも気づけば、もう12年が経ちますね。」と微笑む。「この場所を見たときに既視感を覚えました。幼い頃に住んでいた風景に似て田んぼや自然が残り、こんな開けた自然のなかで子育てをしたいなと。小学校が1クラスしかないと聞いて、子どもも馴染むのにちょうどいいと思ったんです。」 そんなお子さんのお気に入りは、通学路に咲く花々。「あの角がヒマワリからコスモスに変わってたよ!」という季節の便りは、お子さんが運んでくる。 10年と決めた移住期限を更新している理由は、地元だけの・移住者だけのという閉鎖的なコミュニティがなく、人と人が付かず離れずほどよい距離を保って暮らしている。その距離感がちょうどいいからと宇井さんは分析する。「ここと同じくらい自然豊かな場所は、ほかにもあるでしょう。でも、このほどよい距離感の人間関係がほかで探せるかというと、なかなか難しいかもしれませんね。」と12年間を振り返る。お子さんたちも大きくなり、親離れする時期も間もなくやってくる。

「私たち夫婦だけが別の場所に引っ越すことがあるとしても、この家は残そうと思っています。子どもたちにとっては、この村が故郷ですから。そして、家の前の田んぼに沈む大きな夕日は、私たち家族みんなのお気に入りなので。」

ビレッジガーデン

宇井さんが代表を務める造園・ガーデンデザイン会社。千葉・市原・外房・内房で庭の設計や施工、管理など各種造園業務を行っている。
TEL:0475-32-7150 village-garden.com