長生村で作られる農作物のなかでも出荷量が多いのが、長生トマト(ながいきトマト)。トマト生産者たちの合言葉は、“色よし、味よし、鮮度よし”。国内に多くのトマト産地はあるが、長生村は東京に近いため、採れたてトマトや野菜を新鮮なまま都内に届けることができる。
Specialty 名産品
本当においしいものって
作った人の気持ちまで
感じられる
長生村の野菜がおいしいのはなぜだろう?それは、太陽の恵みをいっぱい受けているから。太陽の光を浴びて、トマトやナスは色よくぐんぐん育つ。1年を通じて温暖なため、生産者は存分に野菜たちに愛情を注ぐことができる。 長い時間をかけて野菜と向き合って得た経験と知識は代々受け継がれ、長く愛され続けるおいしい野菜を生み出している。
温暖な気候と肥沃な大地
代々続く作り手の情熱が
野菜をおいしくしてくれる
九十九里浜の南端部に位置する長生村は、温暖な気候と潮風・砂地というトマト農業には絶好の生育環境にあり、昔からトマト作りが盛んだった。さらに現在では、暖房機完備のハウス栽培が可能になり、1年を通じ安定して質のいいトマトを出荷できる。
トマトに並び人気なのが、秋冬に出荷を迎える「長生ねぎ」(ながいきねぎ)。歴史も古く、堆肥が十分な畑で作られるねぎは、甘くておいしいと評判。農薬をなるべく抑え、安全性も心がけている。
長生村の農家さんが作る「長生ブランド」野菜は、トマトやねぎ以外にもたくさん。村内の直売所にぜひ立ち寄ってみよう。
「長生きできますように」
みんなの思いと絆が
お蕎麦を美味しくする
村名をそのままいただいた蕎麦、その名も「ながいきそば」。遊休農地に撒いた蕎麦の種が、新しい長生村の名物になった。1.5ヘクタールでスタートした蕎麦畑は、今では30ヘクタール近くまで広がっている。
みんなで育てた蕎麦だから
安心で、おいしくて
なんだかうれしくなる
ながいきそばは、従来の蕎麦と比べ、甘味と香りが高いのが特徴。ざる蕎麦やかけ蕎麦はもちろん、ガレットやすいとん、クッキーなどにしてもおいしくいただける。
夏になると村内に白いそばの花畑が出現。夏バテ気味な体も心も、一瞬でシャキッとさせてくれる。白い花の間を一生懸命飛び回るミツバチのおかげで、毎年おいしい蕎麦の実が実る。そのため、ながいきそばは千葉県の「エコファーマー」と「ちばエコ農産物」に認定されている。
縁起の良い名前の蕎麦として、年越し蕎麦にもぴったりなながいきそば。自分で育て収穫し、蕎麦打ち体験もできるオーナー制を導入。ながいきそばをきっかけに、長生村のファンも増やしつつある。
ながいきそばは、農業組合法人 ながいき集落営農組合の商標登録商品。 乾麺やそばの実、蕎麦粉の3商品がラインアップ。
ながいき集落営農組合
TEL:0475-32-2693
ここでしか味わえない
ちょっとぜいたくな
海の恵みを堪能する
一枚ずつ手漉きで作られる長生村の「青のり」。新年を祝うお雑煮には、この青のりが欠かせない。ナガラミの塩ゆでとなめろう(アジのたたき)を食せば、漁師たちの乾杯の声が聞こえる。風景が浮かぶ海の幸を召し上がれ。
このまちにある海の風景は
いつも“おいしい”に
つながっている
冬になると水面からたくさんの竹棒が顔を出す青のり漁。千葉県ブランド・地域特産水産物に指定された長生村の「青のり」は、日本でも珍しい淡水と海水が混在する汽水域で生産される。朝早くから収穫し、天日干しにする工程は、すべて手作業。今では収穫量が限られるので、ほとんど村から出ない希少価値の高い名産品になっている。
村人の酒の肴といえば、平らな巻貝「ナガラミ」。7〜8月に九十九里浜で獲れ、地元では塩ゆでで食べるのが定番。酢の物としてキュウリやわかめと和えて食べることも。噛むほどに磯の香りが広がる。
新鮮なアジが豊富な長生村の名物「なめろう(アジのたたき)」。頭と尾を取り除き、生姜やシソ、味噌を混ぜて包丁でたたき、皿に薄くのばす。食べやすいように切れ目を入れ、酢をかけたらできあがり。